《No.23/m.7 ブライアン・ジェフリー・マロリー(Brian Geoffrey Malory)》
『Avaloncity Stories』第二部に登場するマロリー法律事務所の所長リチャード・オーガスト・マロリーの孫。ジェシカ・キャクストンのいとこ。祖父の部下であるランスロット・ファルケンバーグ並びにその恋人エリカ・カラシニコフに懐いている。ついでに、フォースタス・チャオやアスターティ・フォーチュンにも懐いている。フォースタスらチャオ家とマロリー家との交流を描く小説は、いつかは書けるかもしれないが、当然予定は未定である。
リチャード・マロリーはマロリー三兄弟の次男であり、元プロボクサーである兄タイソン・マロリーが経営するビルに法律事務所のオフィスを構えている。タイソンが所有するビルの一つの1階には、ベトナム料理やタイ料理を中心にした多国籍料理レストラン(これもタイソンがオーナーである)があり、2階にはタイソンのボクシングジム〈ビッグ・アップル・ジム〉、3階にマロリー法律事務所がある。そして、さらに上の階(7階まで)が賃貸マンションになっており、ランスとエリカはここで暮らしている。
このマロリー家のボクシングジム〈ビッグ・アップル・ジム〉に所属している有力なボクサーの一人こそが、ランスのすぐ下の弟ロビン・ファルケンバーグである。要するに、ファルケンバーグ兄弟はマロリー家の舎弟(?)である。ランスとロビンの両親が出会い、結婚したのも、この一家との縁があったからだ。マロリー家はさらに、作家アーサー・ユエや〈アガルタ〉のフォースタス・マツナガ博士との交友関係がある。マロリー三兄弟はいずれも馬主であり、そのような接点もあって、フォースタスの父シリル・チャオとの交友関係もある。少なくとも、裏社会とは距離を置いている。
6月22日生まれ。従姉妹ジェシカと同じ病院で同日に生まれた。二人の誕生当日は、さぞかし盛り上がっただろう。『ファウストの聖杯』終盤の時点で3歳。好物はマカロニチーズ、マッサマンカレー、レアチーズケーキ、コーンスープ、たい焼き。ブライアンらマロリー家は幸い、アヴァロン連邦暦353年5月5日のパンジア大陸西部沖大地震を生き延びた。
ブライアンは後にプロサッカー選手として活躍し、バールの女性と結婚して子孫を残す。彼もまた〈アガルタ・ソロモン・プロジェクト〉によって、人類とバールたちの「再統合」を果たす一員となるのだ。第三部にも彼らの子孫たちがいるので、彼らの面影を宿す者たちが少なからずいるだろう。いわゆる「魔法戦士」並びに「剣士」と呼ばれる超人たち(その名称は、各地・各民族などによって異なる)は、そんな彼ら「新人類」の子孫たちである。
第三部における惑星アヴァロンでは、かつての地球は〈聖なる星〉と呼ばれて信仰対象になっている。かつての地球人の子孫たちは、自らを〈聖なる星〉の神々の子孫たちだと認識している。「魔法戦士」並びに「サムライ」たちは、〈聖なる星〉の力を受け継いだ者たちだと見なされている。確かに、彼らは(さらには一般人たちも)かつての地球人の子孫たちの文明やテクノロジーによって生み出された「新人類」の子孫たちなので、間違いではない。
人形は、数年前(少なくとも2010年前後)にダイソーで売られていた「世界のお友達」人形の再植毛カスタム。この「世界のお友達」人形シリーズは、商品としては全員女の子キャラクターとして売られていたのだが、素体やヘッドの造形に性差がない。要するに、この素体とヘッドは、男の子キャラクターとして使う事が出来る。
この「世界のお友達」シリーズは、バービーの妹ケリーや、リカちゃんの双子の妹たちミキちゃんマキちゃんとほぼ同じサイズらしい。要するに、小学校入学前の幼児の体型・体格である。ブライアンとジェシカには「ケニア」の女の子人形を使っており、この「ケニア」の女の子は「世界のお友達」シリーズで一番肌色が濃い素体とヘッドである。そして、マロリー家は黒人系の人たちである。
数年前のダイソーでは、「世界のお友達」シリーズは、前述の「ケニア」の女の子も含む肌色が濃い子たちが売れ残る事が多かった。このシリーズはドールカスタマイズの材料として、一部のドールファンたちに重宝されていたようだが、肌色が濃いタイプは人気がなかったらしい。まあ、肌色が濃いお人形(それぞれ、人種・民族の設定は様々だが)は、日本のドール業界自体で不遇なのだが、私はそれが残念なのね。