Avaloncity Dolls

私、「信頼出来ない語り手」明智紫苑の自作小説とカスタマイズドール中心の我楽多ブログです。

No.18/f.15 エリカ・アビゲイル・カラシニコフ(Erica Abigail Kalashnikoff)

Erica Kalashnikoff

《No.18/f.15 エリカ・アビゲイルカラシニコフ(Erica Abigail Kalashnikoff)》

 美大生、並びにストリートミュージシャン。『Avaloncity Stories』第二部のフォースティン・ゲイナーが通うアヴァロン芸術大学の学生。フォースタス・チャオの親友ランスロットファルケンバーグの(一応)カノジョ。髪をピンクに染めている。無口で表情が乏しいので、一見親しみにくい人物に見える。フォースティンより年上だが、病気療養のため二年間浪人していたため、フォースティンと同学年である。『ファウストの聖杯』終盤の時点で22歳。小柄な体格だが、れっきとした成人女性である。

 本来、ロシア人などの東欧・スラヴ系の苗字は男女で語尾が違う。例えば、エリカの「カラシニコフ」という苗字は、本来ならば「カラシニコワ」という女性形だが、遠い未来の植民惑星で、英語を公用語としているアヴァロン連邦だと、その辺の法則はウヤムヤになっているので、現在のスラヴ圏とは違って男女の違いはなくなっているようだ。それに、トランスジェンダーやノンバイナリーの人たちもいるので、性別や結婚歴で苗字を変える習慣は一般的ではなくなったのかもしれない。

 多分、スペイン系などのようなやたらとミドルネームが大量につく命名(一例、パブロ・ピカソのフルネーム)も、連邦の法律によって制限されているだろう。アヴァロン連邦国民のミドルネームは、大体一つか二つまでが多いが、我がアスターティ・フォーチュンはミドルネームを持たない。そもそも彼女は、偉大な女神に由来するファーストネームだけでも十二分に目立つし、ミドルネームは必要ないだろう。

 

 アヴァロン連邦暦329年9月28日生まれ。身長152cm。好物はオリヴィエサラダ、ドネルケバブサンド、ジェリービーンズ、クッキー&クリームアイスクリーム。ランスとの馴れ初めは『Fortune』終盤にある大地震だが、二人は避難所で出会った。実に不思議なカップルである。ランス自身の好みのタイプには見えない彼女だが、彼は彼女に助けられたらしい。

 内向的な性格で、友人が少ないが、人間嫌いというよりもむしろ、他人に対して無関心のようだ。それだけに、なおさらランスとの馴れ初め話が気になるところである。アヴァロン連邦初代大統領アーサー・フォーチュンの戦友の一人の子孫たちの企業〈村雨エレクトロニクス〉社の社長である 村雨信乃 むらさめ しの が作ったテディベア型ロボット〈メリッサ〉をペットにしている。この〈メリッサ〉は一見ただのぬいぐるみにしか見えないが、通信端末などの機能が付いている。どうやら、エリカは信乃とは個人的な交流があるらしいが、詳しくは不明。

 フォースティン・ゲイナーの数少ない友人の一人だが、彼女たちは大学で初めて知り合った。エリカはフォースティンと出会う以前は、意識的に友達作りを避けていた。彼女は性悪説指向で人間不信気味であり、特に同性同士の交友関係を苦手にしていた(我がアスターティにも多少はそのような傾向があったが)。しかし、エリカはフォースティンとの出会いをきっかけに、良い方向に変わっていった。村雨信乃との出会いもその頃だったようだ。

 

 人形はオビツ27cm女性用02ヘッドとボークスミディB(25cm)ボディ使用。いかにも不思議ちゃん然とした格好のキャラクターだが、見かけよりは冷静沈着な現実主義者である。しかし、原宿系ファッション誌のKERAが紙媒体としては休刊してしまったのは実に残念だった。人形写真撮影の際のコーディネートの参考資料だっただけに、実に残念なのだが、そもそも色々な系統のファッション雑誌を参考にすべきだからなぁ…。

 とりあえず、エリカ嬢はこの容姿ゆえにKERA系・原宿系ファッションしか似合わない。我が「アヴァロンシティ・ドールズ」にはありがちな事態だが、彼女のファッションドールとしての汎用性は低い。まあ、そもそも小説とドールカスタマイズを結びつけるという発想の前に作ったキャラクターだから、こんなチグハグなデザインになってしまったのね。  派手な原宿系ファッションのエリカだが、彼女の本来の髪色はブルネット(濃い茶色系の髪色)である。目の色は、カラーコンタクトレンズではなく自前の色だ。その本来の髪色での別のドールヘッドを作るつもりはない。そのような手間ひまかけるくらいならば、別の人物の人形を作る。


【きゃりーぱみゅぱみゅ - CANDY CANDY】