Avaloncity Dolls

私、「信頼出来ない語り手」明智紫苑の自作小説とカスタマイズドール中心の我楽多ブログです。

桜緋奈

 私の自作小説シリーズ『Avaloncity Stories』には、「メインヒーロー」と「メインヒロイン」が二人ずついる。なぜなら、彼らの物語上での重要性がほぼ互角だからである。ただし、それぞれのキャラクターとしての歴史には差がある。フォースタス・チャオとアスターティ・フォーチュンが前世紀から練り上げられた人物像なのに対して、他の二人は今世紀に入ってから作られたキャラクターなのだ。

 とはいえ、ドールカスタマイズという分野においては、4人とも今世紀に入ってから作られた人形たちである。

 今日の記事は、『Avaloncity Stories』の二人のメインヒロインの一方である 松永緋奈 まつなが ひな (Hina Astarte Matsunaga)についての説明だ。彼女は淮陰侯韓信の息子である韓毅こと果心居士(またの名を鬼一法眼)のパートナーであり、第一部・第二部・第三部に共通する登場人物の一人である。緋奈は元々〈海の娘〉であり、果心や松永久秀とは奇妙な三角関係になる。松永という苗字は、久秀にあやかって名乗っている。

桜緋奈①

 緋奈の「戦闘美女」要素は、『ファイブスター物語』(以下、FSS)のメル・リンスと『マルドゥック』シリーズのルーン・バロットがモデルだ。特に、剣士としての要素は、リンスの戦闘能力の影響が強い。『Avaloncity Stories』の登場人物で「FSSで云えば剣聖クラス」だと言える人物の一人である。

 外見的には、リンスやバロットとの共通点は「黒髪色白の美女」という点くらいだが、空色の目とプラチナブロンドの髪色のアスターティとの対比として、和風の美女キャラクターを作りたかったからでもある。ドール用着物を着せて撮影するためのモデルというのも、着せ替え人形としての緋奈の存在意義の一つだ。  彼女の物語上での存在意義は、果心のパートナーだけではなく、「もう一人のアスターティ」でもある。第一部の彼女はアスターティの後輩だが、第二部以降はアスターティらを見守る立場になる。

桜緋奈②

 やはり、「美少女」というよりは、大人の「美女」である。「かわいい女の子」ではなく「かっこいい女」として作ったキャラクターであるのは、アスターティも緋奈も同じだ。そういう点では、このアイドル風の衣装には違和感があるかもしれない。

 緋奈の耳元には、アスターティと同じピアスがある。これは、かつて近所のイオンにあったテナントのブティックで購入したものであり、当然、本来は人間用のピアスである。ご覧の通り、1/6ドールサイズにぴったりな大きさ(というか、小ささか)なので、アスターティと緋奈の耳を飾る。

 他には、アスターティの親友ゴールディ・ベル(コヨルシャウキ)や緋奈の義妹松永緋月が同型のピアスを身に着けている。要するに、物語上での重要性が高いキャラクターの印だ。

桜緋奈③

 緋奈が着ているのは、アゾンサアラズアラモード」のリセが着ていた服である。ただし、衣装の元々の持ち主であるリセが25cmサイズなのに対して、緋奈は27cmサイズ(オビツ27cm女性型ノーマルボディ)なので、ちょっときつい。モモコドールの素体でも、ちょっと無理がある。ただし、今はモモコドールには、かつてボークスオビツが発売していた25cm素体と同じくらいの身長や体格の「ティーン」ボディのヴァージョンもあるので、そちらでならば、うまく着こなせるだろう。

 ちなみに、この白いニーハイソックスは、確かアゾンではなくボークスのキャラクタードールの付属品だった。リセに使われているピュアニーモボディと比べると、緋奈のボディは脚が細いので、リセのコーディネートに付いていたソックスはブカブカなのだ。私は人形本体よりもむしろ、服などの付属品目当てで既成品を購入する事が少なくない。人形本体は、新キャラクターを作るための材料にする。

 それにしても、脚が長い。イラストレーターの水玉螢之丞さんも、オビツボディの脚線美をほめていたっけな。ナガスネヒコという神様がいるけど、この写真だと「ナガスネヒメ」だな。念のため言っておくが、緋奈に使っている素体は、アスターティのとは違って、膝から下を他素体のパーツとは交換していない。たまたま脚が長く見える角度で撮影したのによる目の錯覚だろう。

桜緋奈④

 直立不動の全身像。やはり、胸の辺りがきつく見える。もちろん、胴体の長さの問題もあるが、FSSのニナリスさんがS型ファティマスーツを無理やり着せられたエピソードのような大惨事にはなっていないから、別に良いかな。

 彼女はアスターティと同じくオビツ27cm女性用02ヘッドを使っている。さらに、素体もオビツボディを使用している。そのオビツノーマルボディには、このアゾンのピュアニーモM型用の衣装(元はサアラズアラモードのリセの服だ)はちょっと無理があったのね。ジャンパースカートのストラップといい、ベストのホルターネックのホックといい、さすがにキツい。同じ27cmボディでも、momokoボディならばまだ何とかなるのだが、それでも25cm用の衣装を無理やり27cmドールに着せるのはなるべく避けた方が良いかもしれない。

 デザインは実に素晴らしいのだけどね。ちなみに衣装の元の持ち主であるリセがはいていたソックスは、緋奈にはブカブカ過ぎた。ピュアニーモボディはムチムチした脚が魅力的だが(韓流ドールの「ドランドラン」もそうだが、私は残念ながらそちらの実物を持っていない)、オビツ27cmボディは脚が細いのだ。こちらの脚線美も良いけどね。このコーディネートは、いずれこれから作るであろう新キャラクタードールの衣装にする予定だ。まあ、予定は未定だけどね。

 今の我が家の「アヴァロンシティ・ドールズ」では貴重な和風美人の緋奈だが、着物姿の写真を撮りたいから作ったキャラクターでもある。しかし、「しらゆき」momoko(私のプロフィール画像の前身)みたいなショートヘアの方が着物姿の写真を撮るのに好都合かな? そのうち、緋奈と同じタイプのヘッドでそのようなキャラクターを作ろうかと思う。

 もちろん、緋奈や義妹・ 緋月 ひづき の髪を切るつもりはない。このきれいな黒髪も彼女らの魅力の一部だからね。


【和楽器バンド - 千本桜】

 正直言って、オリジナル版よりも、このバンドや小林幸子さんがカバーした方が好きだね。