Avaloncity Dolls

私、「信頼出来ない語り手」明智紫苑の自作小説とカスタマイズドール中心の我楽多ブログです。

No.20/m.4 韓海/タリエシン・トラロック(Han Hai / Taliesin Tlaloc)

Taliesin Tlaloc

《No.20/m.4 韓海/タリエシン・トラロック(Han Hai / Taliesin Tlaloc)》

『Avaloncity Stories』全編における狂言回しの一人。姿形を変えて、様々な物語に登場する。基本的に男性だが、女性に生まれ変わって、その物語における主人公たちに助言する事もある。彼もしくは彼女自身は基本的に「主人公」ではないが、彼/彼女目線で物語を描写する小説を私が書く可能性は皆無ではない。

 少なくとも、『Avaloncity Stories』は登場人物の数だけ、スピンオフ小説を書ける可能性はある。あくまでも「理論的には可能」という事ではあるが、どこまで話を書けるか、どこまで登場人物たちのキャラクタードールを作れるかは、当然、予定は未定である。

 

①中国・戦国時代の韓の公子・海(字は文淵)。「子鳳」ことフォースタス・チャオの盟友である。第一部における初代フォースタスが不老不死なのに対して、彼は前世の記憶を保ちながら、次々と生まれ変わり続ける。『Avaloncity Stories』第一部の中核となる物語『Blasted』の第二部『亢龍悔いあり』では、吟遊詩人タリエシンとして登場する。地球における〈アガルタ〉の精霊(仙人)の一員。

②アヴァロン連邦政府の研究機関〈アガルタ〉で生まれたバール(baal、人造人間)、タリエシン・トラロック(Taliesin Tlaloc)。一見、20代に見えるが、実は40歳近い。片方の目と何本かの指が義体だが、どうやら軍隊にいた頃に何かがあったらしい。しかし、彼はその事情について何も語らない。

 彼は単なる被験体ではなく、れっきとしたアガルタの職員である。一応は、フォースタス・マツナガ博士の部下なのだが、他の職員たちと比べると気ままにブラブラしているように見える。まるで、どこかの牧場で飼われている猫みたいだ。彼も〈アガルタ・ソロモン・プロジェクト〉に参加し、人工授精によって天然の人間たちとの間に子孫を残していく。

③第三部の「語り手」の一人。西域の大国「アヴァロン」から来た吟遊詩人、タリエシン・トラロック(Taliesin Tlaloc)。前世の記憶を受け継いだまま生まれ変わり続けるので不老不死に等しい。神出鬼没の人物であり、『蓬莱剣劇伝奇』という物語の語り手。大国 泰夏 タイシャ の「北王家」の王子趙翔(子鳳/フォースタス)と天空都市〈ヒメルシュタット〉から来た少女アスターティ・フォーチュン、そして蓮華院清香に蓬莱の物語を聞かせる。

 

 7月17日生まれ。身長165cm。好物は水餃子、カルボナーラパスタ、エッグタルト、水ようかん。痩せの大食いである。リチャード・タヌキコウジ博士とは仲が良く、映画の話で盛り上がる。二人ともマツナガ博士の舎弟である。

 彼の元ネタは、私がコーエー三國志で登録した新武将である。シリーズで「医術」が武将の特技として登場して以来、韓海は医者として活躍(?)しているが、AS第二部のトラロックも実は医師免許を持っている。若い頃は一般兵士として軍隊に所属していたが、同僚からの虐待によって除隊し、大学の医学部に入学・卒業後、医師免許を取得した。さすがに、学生時代と研修医時代、並びに軍隊時代では髪を自然な色に染めていたが、本来の髪色が知られる事によって軍隊にいづらくなったようだ。

 しかし、アガルタにおけるトラロックは気ままにブラブラしている暇人のように見えるが、一応はそれなりに仕事はしている(『Fortune』を読む限りでは、ただの暇人にしか見えないが)。彼は一応は精神科医なのだ。そして、医師としての仕事をしている時の彼は、義指の色を肌色に変えているし、伊達メガネをかけている。義眼の色も自然な色に変えられる。

 

 人形はボークスエクセレント27cm少年ボディとNEOヘッドを使用。鼻と顎と目にヤスリがけをしているが、アイモールドを削って穴が空いたのを瞬間接着剤でふさいだので、それをごまかすためにこのようなメイクにした。何だかヴィジュアル系ミュージシャンみたいなメイクだが、顔立ち自体はあくまでも平凡。仮に顔の傷がなく、髪色が自然な色なら、一般人と変わらない容姿だろう。

 両手の一部の指が義指(という設定)になっているが、これの元ネタは冲方丁氏の小説『ばいばい、アース』に登場する敵キャラクターの一人である。黄金の義眼のモデルは、バーナード・コーンウェル氏の『小説アーサー王物語』(The Warlord Chronicles)に登場するニミュエだ。

 このような特殊な外見ゆえに、着せ替え人形としての汎用性が低いのは、言うまでもない。まあ、我が「アヴァロンシティ・ドールズ」にはありがちな事態なのだが、日常的なコーディネートが似合わない代わりに、SF・ファンタジー風の格好が似合うだろう。


【Taliesin - Faceless Women】