Avaloncity Dolls

私、「信頼出来ない語り手」明智紫苑の自作小説とカスタマイズドール中心の我楽多ブログです。

No.8/f.5 ショチケツァル/ロージー・マニャール(Xochiquetzal / Rosie Magnard)17歳ヴァージョン

Xochiquetzal(Rosie)17years

《No.8/f.5 ショチケツァル/ロージー・マニャール(Xochiquetzal / Rosie Magnard)17歳ヴァージョン》

 ショチケツァル、愛称並びに人間名はロージー。『Avaloncity Stories』第二部の登場人物である。トラロックやコヨルシャウキと同じく〈アガルタ〉の人工子宮〈コアトリクエ(Coatlicue、英語風の発音では「コートリキュー」)〉から生まれた女性型バールであり、ショチピリ(ロジエ)の双子の妹である。ピンクの髪の毛に紫色の目は民間のバールメーカーの商品のようだが、れっきとした「官製バール」である。彼女とショチピリがなぜこのような容姿なのかは不明。それを言うなら、彼女らの兄トラロックも同じだが。

 ロジエ共々、アスターティを慕う。彼らも〈アガルタ・ソロモン・プロジェクト〉の一員となるので、第三部に彼らの子孫が出てくる可能性は高い。ただ、さすがに女性としての生殖能力の限界があるので、ロージー自身が生む子はせいぜい5人くらいだろう(まあ、普通の人間ならば充分子沢山だが)。

〈ソロモン・プロジェクト〉は人間の生物としての多様性を保つためのものなので、ロージーは特定のパートナーを持たないかもしれない。そうすると、アスターティとフォースタス・チャオの結婚は、むしろ例外的な事態かもしれない。後の第三部における魔法戦士たちも、一般人よりはポリアモリー的な異性愛が暗黙の了解で認められるが、それゆえに一般人たちに嫉妬される面もあるだろう。

 

 4月28日生まれ。身長165cm。『ファウストの聖杯』終盤の時点で17歳である。好物はチョコレートパフェ、マンゴー果肉のシェーファーピン(台湾かき氷)、マルゲリータピッツァ。兄ショチピリと同じく、成人後は軍人ではなくアガルタの職員になる。彼ら官製バールたちは世に出るために、「人間」としての名前も持つが、おそらくはあの『ウマ娘』も同様だろう。普通の人間という設定のキャラクターでも、『ゴールデンカムイ』のヒロインであるアイヌ女性アシㇼパだって、戸籍上の「和名」を持っているのだ。

 見るからにかわいい女の子だが、彼女がどういう人物なのかは、作者の私も分からない。アスターティの話『Fortune』に兄と共にちょっと出てきただけだが、現時点ではどういうキャラクターなのかは分からない。兄共々温和な雰囲気だが、そういうキャラクターこそが要注意…かもしれない。

 この子を作った当初は『ファイブスター物語』のエストのようなキャラクターを想定していたのかもしれないが、今となっては全く別の方向性である。それに、仮にFSSのエストのような謎めいた重要性を持つキャラクターを『Avaloncity Stories』の一員として出すとすれば、そのキャラクターはバールではないだろう。例えば、第一部におけるほぼ主役である「彼ら」のように。「彼ら」は「彼」の仮の姿であり、別人格でもあるが、それぞれ自身の意思を持って生きている。

 

 このショチケツァル人形17歳版は、オビツ27cm女性用02ヘッドとノーマルボディを組み合わせている。髪は未植毛ヘッドに自分で植毛したのだが、ドールヘアの量がちょっと多過ぎたので、前髪が盛り上がっている(ジェラルディン・ゲイナーも同じだ)。この子は、もっと自然な髪色と目の色だったら、着せ替え人形としての汎用性がある程度高かったかもしれないが、今さら文句を言っても遅い。

 まあ、ある程度「色物」要素を持つキャラクターでないと創作意欲が湧かないというのもある。私はそれぞれのキャラクターとしての「個性」を大切にしたいので、画一的な人形作りはしたくない。もちろん、それは小説の登場人物たち全般にも言える事だ。

 このショチケツァル(ロージー・マニャール)というキャラクターには、別年齢の人形があるというのが異例だ。ただし、私が彼女「たち」を製作したのは、私が小説を書く以前の時期であり、彼女らが小説に登場するようになったのは、いわば「後付け」である。私はインターネットを、そしてカメラ機能もあるスマートフォンを使えるようになったからこそ、自らの物語としての『Avaloncity Stories』を作れるようになったのだ。文明の利器ってありがたいね。


【L'Arc~en~Ciel - flower】