Avaloncity Dolls

私、「信頼出来ない語り手」明智紫苑の自作小説とカスタマイズドール中心の我楽多ブログです。

No.16/f.13 アリス・ロウィーナ・ゲイナー(Alice Rowena Gaynor)

Alice Gaynor

《No.16/f.13 アリス・ロウィーナ・ゲイナー(Alice Rowena Gaynor)》

『Avaloncity Stories』第二部のマリリン・ゲイナーの長女(ジェラルディンとフォースティンの姪)。アヴァロン連邦暦342年生まれで、『ファウストの聖杯』終盤の時点では8歳。強気なしっかり者で、若い叔母フォースティンをちょっと軽く見ている(上の伯母ジェラルディンとは違って、名前を呼び捨てする)が、それはひとえにフォースティンが頼りない少女だからである。アリスの妹クラリスは、無邪気にフォースティンになついているのだが。

 まだ学生である若い叔母フォースティンに対しては「頼りない姉」のような存在としてちょっと軽く見ているアリスだが、何だかんだ言ってこの叔母を慕ってはいる。アリスはフォースティンの真似をして、絵を描いたり、塗り絵をしたり、ジグソーパズルを組み立てたりする。そんな彼女は、フォースティンから誕生日プレゼントとしてもらったウサギのぬいぐるみを大切にしている。

 そんな彼女は残念ながら『Fortune』終盤で、母、伯母ジェラルディン、妹クラリスと共に大震災で亡くなる。享年10歳。ゆえに、ロージー(ショチケツァル)とは違って成長した姿の人形はない。「歴史のif」的な意味合いでの成人後ヴァージョンのドール化の予定もない。まあ、成人したアリスがこうだったかもしれない…と思わせるような容姿や性格などのキャラクタードールを作る可能性は、皆無ではない(もちろん、あくまでも別の人物としてだ)。

 

 6月10日生まれ。第二次性徴期以前の未成年者、すなわちまだまだ成長期だったがゆえに、身長の設定はない(現代の先進国の8歳の平均身長とでも仮定しておこう。10歳版ロージーらも同様)。『Fortune』で亡くなったので、当然、成人後の身長の設定もない。好物はチョコミントアイス、生クリームたっぷりのパンケーキ、クラムチャウダースープ、叔母フォースティンが作った天然果汁・果肉入りの琥珀糖。

 彼女は自らの名前ゆえに『不思議の国のアリス』並びに『鏡の国のアリス』に対する思い入れがあり、それゆえに自らの名前を誇りにしている。うさぎのぬいぐるみは赤ん坊時代からのお気に入り(自らもまだ子供だったフォースティンは、それまで貯めたお小遣いで、姪にこのぬいぐるみを贈った)。大人びた少女だが、年相応の子供っぽさもあるのだ(本人は否定したがるが、それも子供らしさである)。ミドルネームは母方の祖母ロウィーナに由来する。この「ロウィーナ」という名前、アーサー王伝説では「王莽」ヴォーティガンの妃の名前なんだな…。

 叔母フォースティンの影響により、将来の夢は絵本作家だった。その彼女の夢はフォースティンが受け継ぐ事になる。叔母フォースティンは姪アリスとクラリスをモデルにした絵本を発表し、それがベストセラーになるのだ。フォースティンの夫スコットはさらに、妻の絵本を戯曲化し、その劇が復興後のアヴァロンシティで上演されて成功する。

 

 人形はボークスのミニヘッドとミニ素体を使っている。この子の髪は、金髪のつもりでこの黄色いドールヘアを植えたのだが、この髪色はあまりにアニメチック過ぎた(自然な金髪とはほど遠い色のドールヘアを選んでしまった)のが難点だ。しかし、10歳版ロージーと比べればはるかに子供としてかわいらしい顔立ちなので、着せ替え人形としての使い勝手は良さそうだ。

 やはり、子供キャラクターには子供用ドールヘッドを使った方が良いね、と改めて反省する。しかし、適度にリアリティがあって、なおかつかわいい顔立ちの子供ドールヘッドというのは、探すのは色々と難しい。それで失敗したのがロージー10歳版だ。あるドールカスタマイザーさんが「ドールカスタマイズはヘッド選びで勝負が決まる」と言っていたし、某雛人形CMでは「人形は顔が命」というキャッチコピーがあるもんね。

 アリスとロージーは同世代同士の設定ではない(そもそも、『Avaloncity Stories』本編では、互いに物語内部での接点がない)が、小説の内容とは無関係に、例えばブログ記事での新衣装披露などで、一緒に写真の被写体になる機会があるだろう。それに、『Avaloncity Stories』にはいわゆるスターシステムを取り入れるつもりなので、本来とは別の役割を演じるシチュエーションがあるだろう。我が「Avaloncity Dolls」は基本的に「役者」である。


【ALI PROJECT - メガロポリス・アリス】