Avaloncity Dolls

私、「信頼出来ない語り手」明智紫苑の自作小説とカスタマイズドール中心の我楽多ブログです。

No.28/f.20 「百合姫」エレイン(Elaine The Lily Maiden)

Elaine The Lily Maiden

《No.28/f.20 「百合姫」エレイン(Elaine The Lily Maiden)》

『Avaloncity Stories』第一部『Blasted 2 ―亢龍悔いあり―』の主人公であるランスロット(ベンウィックのバン王の三男)に仕える女刺客。元戦災孤児で、豪商ダゴネットに育てられ、ランスロットに仕える。記憶喪失の彼女は、ランスロットの亡き母の名を与えられる。祖国と家族の敵討ちを果たさないうちは妻帯しないと誓ったランスロットだが、彼のパトロンであるダゴネットは「保険」としてエレインを彼に添い遂げさせる。

 彼女はランスロットの息子フォースタスを産むが、その名はフォースタス・チャオに由来する。エレインは正体不明の孤児であり、おそらくは庶民の娘だったであろう彼女だが、その清楚な美貌から、どこかの王女かと思われる事もある。聡明な彼女はダゴネットによって、読み書きだけでなく様々な暗殺術を習得している。特殊な糸や綱を用いて、標的を絞殺するのだ。

 彼女はランスロットの心がグィネヴィア王妃へと移っていくのを知り、失意に陥る。そして、彼女は敵の手中に陥り、命を落とす。ランスロットは彼女の亡骸を抱きしめ、静かに涙を流す…というのが、円卓の騎士ランスロットの事実上の妻としての説明だが、彼女も「スターシステム」によって様々なキャラクターを演じる事になる。第一部だけでも、色々な役柄を演じるだろうし、出番ごとにフルネームが違うハズだ。

 前述の通り、『亢龍悔いあり』においては、エレインは円卓の騎士ランスロットの事実上の妻となる。彼女はマロリー版とは違って、一応はランスロットと相思相愛となる。しかし、彼女はランスロットとの身分の違いゆえに彼の正妻にはなれず、さらには新たな恋敵グィネヴィアの登場により、彼女は自らの命を落とす事になる。ランスロットの息子の母親という立場は、トマス・マロリー『アーサー王の死』に登場するコーベニックのエレインと共通するが、彼女の息子はギャラハッドとは別人である。「ギャラハッド」なる人物は別に存在するのだ。

 百合の花が彼女のシンボルなのは、アスターティ・フォーチュンや松永緋奈と同じである。大輪の薔薇グィネヴィア王妃の陰でひっそりと咲く白い百合の花が「百合姫」エレインという女性だ。

 

 3月16日生まれ。身長166cm。現代人並びに第二部の登場人物としての好物は、エビグラタン、バニラ味のマカロン、八宝菜、握り寿司の穴子カルーアミルク。近現代の話においては、女優やモデルなどの仕事に就くキャラクターになるだろう。第三部辺りでは、どこかの国の王侯貴族の女性として出てくるかもしれない。

 ランスロットにとってのエレインは、彼や商鞅の分身である松永久秀にとっての緋月のような存在かもしれない。だからといって、別にグィネヴィアは緋奈の同類ではない。ただし、フォースタス・マツナガ博士の恋人であるジェラルディン・ゲイナーがエレインや緋月の生まれ変わりである可能性は否定出来ない。

 

 人形は「アヴァロンシティ・ドールズ」で定番のオビツ27cm女性型02ヘッドにボークスNEO-EBを組み合わせもの。同じ美白肌でも、色合いがやや違う。ヘッドはブロンドと銀色のドールヘアのミックス植毛で、アスターティやフォースティン・ゲイナーのプラチナブロンドよりも銀髪に近い髪色である。グラマラスな造形のNEO-EBだと、モモコドールのような細身の人形向けの服は着せられない。

 顔立ちは清純派美女だが、首から下はグラマラスというギャップ狙いのキャラクターだ。同じ「ランスロット」のパートナーでも、「不思議ちゃん」エリカ・カラシニコフとは対照的である。体型こそはグラマラスだが、セクシー系の格好だけでなく、お姫様風の格好も似合う容姿に製作したつもりである。そんなお姫様風の衣装もあれこれ用意したい。


【Dragon Ash - Lily】