Avaloncity Dolls

私、「信頼出来ない語り手」明智紫苑の自作小説とカスタマイズドール中心の我楽多ブログです。

No.26/f.18 スリス(Sulis)

Sulis

《No.26/f.18 スリス(Sulis)》

『Avaloncity Stories』第二部に登場する、〈アガルタ〉の人工子宮〈ダーナ〉から生まれた女性型バール。タラニスの双子の妹。名前の由来はケルトの太陽女神。アスターティ・フォーチュンよりも古い世代(アヴァロン連邦暦100年代)のバールであり、成人後も生殖能力を持たない。兄タラニス(人間名は『永遠の王』の作者と同姓同名のテレンス・ハンベリー・ホワイト)がバール専門の格闘技〈バールファイト〉(要するに『キン肉マン』の超人プロレスの総合格闘技版)の選手になるのに対して、彼女はバール専門の陸上競技〈バールレース〉(要するに『ウマ娘』のレースそのものであり、競馬と同じ障害レースもある)の選手になる。

 バールレーサーとしてのスリスは、障害レースの選手である。その驚異的なジャンプ力こそが、彼女の潜在的な戦闘能力をほのめかす。もちろん、同じ事は兄タラニスにも言える。そんな彼らの前に立ちはだかるのが、カルト教団〈ジ・オ〉並びにその政治部門である政党〈神の塔〉である。

 幼児設定の人形で立体化したキャラクターは、成人後の姿をドール化しない…とは限らない。彼女も、兄タラニスも、これから成人後の姿をドール化する可能性があるのだ。なぜなら、私は彼らのプロフィールの文面を考えているうちに、彼らの物語上のキャラクターとしての「可能性」に気づいたからである。

 

 12月19日生まれ。好物はマルゲリータピッツァ、ミートローフ、プーパッポンカリー、クラムチャウダースープ、マリトッツォ。スリスの「人間名」はサリー・キャンディス・ホワイト(Sally Candice White)。ミドルネームと苗字が『キャンディ・キャンディ』のヒロインと同姓同名である。そんな彼女は、兄タラニス(前述の通り、人間名はテレンス)を「テリー」という愛称で呼ぶ。

 タラニスとスリスが生きていた時代の小説を書くとすれば、バール専門のプロスポーツをテーマにしたものになるだろう。惑星アヴァロンの地球連邦からの独立によって、平和な世の中になった時代なので、スポーツには「戦争の代用品」という一面がある。アヴァロン連邦にも現代の地球と同じくオリンピックがあるが、これは「国」同士ではなく「州」同士で競うものだ。

 そんなアヴァロン連邦においても、世界平和に対して居心地の悪さを覚える者たちがいる。裏社会の者たちだけではない。一般人社会においても、「戦火の匂い」に飢える者たちがいるのだ。

 そのような者たちの中から、かつての地球にあったキリスト教原理主義の流れをくむカルト教団〈ジ・オ〉並びにその政治部門である政党〈神の塔〉は生まれた。その〈ジ・オ〉と〈神の塔〉には「 出生主義 ナタリズム 派」と「 反出生主義 アンチナタリズム 派」との内ゲバがあるが、それらは意図的に仕組まれているものらしい。妊娠中絶手術を行なう産婦人科医やその患者たちも、大家族の構成員たちも、彼らの被害に遭う。さらに彼らは、同性愛者やトランスジェンダー当事者などの性的マイノリティーに対するテロリズムを行う上に、障害者や貧困層に対する犯罪も行う。

「あれが現代に蘇ったナチスだ」

 タラニスとスリスは、この「巨悪」と戦う事になるだろう。

 

 人形はダイソーの「世界のお友達」の再植毛カスタム。マリリン・ゲイナーやタラニスと同じく、ホームセンターで購入した蛍光色の水糸(本来の用途は、工事の際に水平線を示すために使用するものである)を植毛している。他の二人と同じく、アフロヘアに近い髪型になっている。普通のドールヘアの植毛でアフロヘアにするのは難しいね。

 前述の通り、スリスとタラニスは成人後の姿をドール化する可能性が突然出てきたが、二人ともプロアスリートらしい引き締まった筋肉質の体型の素体を使いたい。とはいえ、あのウマ娘たちの中には、アスリートらしくない体型のキャラクターも何人かいるのね(要するに、ボイン系の女の子たち)。まあ、あくまでも「ファンタジー」だからと言えるのだが、『ファイブスター物語』のファティマたちは一部ウマ娘とは対照的な鶏ガラ体型でも、常人をはるかに上回る筋力を持っている。まあ、作者の永野護氏が「おとぎ話」という名目を持ってこの漫画を執筆しているので、仕方ない。王欣太氏の『蒼天航路』や『達人伝』、さらにはコーエーテクモゲームス無双シリーズの女性キャラクターたちが白人女性的な肉体美を見せつけるのも「ファンタジー」「おとぎ話」である。

 それはさておき、プロアスリートとしてのタラニスとスリスの人形はそれらしい体型の素体を用意したい。特に、タラニスはプロの格闘家なので、それ相応の体型・体格の素体を使う必要がある。


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