Avaloncity Dolls

私、「信頼出来ない語り手」明智紫苑の自作小説とカスタマイズドール中心の我楽多ブログです。

No.41/f.29 ネミッサ・ブランシュ・ハラウェイ(Nemissa Blanche "Nemi" Haraway / Nemissa Fortune)

Nemissa Haraway

《No.41/f.29 ネミッサ・ブランシュ・ハラウェイ(Nemissa Blanche "Nemi" Haraway / Nemissa Fortune)》

 とりあえず、『Avaloncity Stories』には少なくとも二人は同名の人物たちがいるが、彼女(たち)も「スターシステム」で色々な人物像を演じる可能性はある。それは当然、他のキャラクターたちも同じである。

①ネミッサ・ブランシュ・ハラウェイ(Nemissa Blanche "Nemi" Haraway / Nemissa Fortune)…『Avaloncity Stories』第二部におけるアスターティ・フォーチュンと同い年のファッションモデル。「ネミ」という芸名で芸能活動をしている。黒髪、色白の肌に涼しげな紫の目で中性的な雰囲気の美少女。超人気歌手である「ロクシー」ことロクサーヌ・ゴールド・ダイアモンドと同じ事務所に所属しており、ロクシーはアスターティだけでなく彼女に対しても反感を抱く。『Fortune』でも描かれている通り、ネミもアスターティと同じく人造人間〈バール(baal)〉であり、天然の人間とバールとの再融合を果たす〈アガルタ・ソロモン・プロジェクト〉で人工授精でフォースタス・チャオの息子アーサー・ハラウェイ・フォーチュンを産む。

 後にフォーチュン姓を名乗るが、彼女と息子アーサーの系譜が第三部のウェイランド・フォーチュン家につながる。彼女が生涯独身で、なおかつ人工授精で子供を産んだのは、彼女が無性愛者だからである。まあ、〈ソロモン・プロジェクト〉で生まれた子供たちは人工授精で生まれた子の方が多いのだが、フォースタス・チャオとアスターティ・フォーチュンのようなカップルから生まれた子供たちも少なくない。

②ネミッサ・フォーチュン(Nemissa Fortune)…謎の魔法戦士。こちらも愛称は「ネミ」。アヴァロン帝国の〈東方十二諸侯〉の一つウェイランドの当主ウェイランド・フォーチュン家の娘。すなわち、第二部のネミの子孫にして生まれ変わりである。魔法戦士としての彼女は大きな鍵状の棒を武器にする。実際に何かの鍵らしいが、詳細不明。もちろん、剣などの普通の武器も使う。

 第三部のアスターティ・フォーチュンが主人公の小説『Astarte ―FORTUNA IMPERATRIX MUNDI―』で、アスターティやヒルダ・マーズと出会って共に旅をするが、彼女たちは第二部のそれぞれと同名の女性たちと同様、篤い友情で結びつく。

 

 11月9日生まれ。身長165cm。好物は梅おにぎり、BLTサンド、生春巻き、寒天を使ったコーヒーゼリー。無性愛者ではあってもヴィーガンではないのね。趣味は水族館巡りで、クラゲやウミウシを好む。〈アガルタ〉で作られたバールであるネミは、ある外界の家庭に里親として迎えられ、育てられた。彼女は幼少期からモデルの仕事をしており、アスターティと同じく「普通の人間」同様に育てられた。

 しかし、〈アガルタ・ソロモン・プロジェクト〉によって一般人社会に送り出されたバールたちは、実は少なからず存在しており、世間の人々が想像するよりも一般人社会に浸透していた。アヴァロン連邦歴100年代のバールたちは、主にプロアスリートとしての活躍が目立っていたが、アスターティやネミらの時代には「普通の人」として生きているバールたちは少なからず存在していた。そんな彼らこそが天然の人間たちと再融合し、「新人類」の祖先となっていくのだ。

 モデルは岡崎京子氏の漫画『リバーズ・エッジ』並びに『ヘルタースケルター』のサブヒロイン「吉川こずえ」だが、そのこずえとの共通点を減らすために、ネミは無性愛者という設定になっている(こずえはレズビアンという設定になっている)。しかし、言うまでもなく最大の理由は、フォースタスとアスターティの関係を脅かさないようにするためである。そして、仮に乙女ゲーム的な展開の話を書くならば、彼女たちとは別のヒロインキャラクターを創造して書くつもりである。

 

 人形は、『ファウストの聖杯』終盤あたりの時期である20歳の姿を想定しており、ボークスCヘッドとセキグチmomokoボディを組み合わせた。「中性的な美少女」だったハズが、予想外に女性的な雰囲気になってしまった。まあ、化粧次第で雰囲気は変わるよね。髪の毛は元々植毛されていたドールヘアを抜いて、黒いドールヘアを再植毛した。髪のセットにはドール用ヘアワックスが欠かせない。

 この子は「アヴァロンシティ・ドールズ」には珍しく、着せ替え人形としての汎用性というか可能性が高いと思う。そもそも、日本のファッションドールの代表格の一つであるモモコドールの素体を使っているので、着せ替え人形としての使い勝手が良いのは当然かもしれない。


【宇多田ヒカル - Fly Me To The Moon】