Avaloncity Dolls

私、「信頼出来ない語り手」明智紫苑の自作小説とカスタマイズドール中心の我楽多ブログです。

No.31/f.22 芥川蘭子(Ranko Akutagawa)

Ranko Akutagawa

《No.31/f.22 芥川蘭子(Ranko Akutagawa)》

美大生。北海道でラジオパーソナリティとして活動している日本画家松永少伯(本名、松永舜太郎)&漫画家松永 恵真 えま (旧名、エマ・ホームズ)夫妻の後輩。すなわち、『Avaloncity Stories』第一部の現代編(1945年から2050年くらいまで)に登場する人物である。

 武蔵野美大卒業後、漫画家の 神楽坂嘉毅 かぐらざか よしき (『聖なる星のグリモワール』の登場人物の一人)のアシスタントとなる。この神楽坂嘉毅は、二代目フォースタス・チャオの先祖の一人である作家の神楽坂翔太の従兄弟である。この現代人の蘭子が後述の蘭子の先祖かどうかは不明だが、多分、家庭的な女性とはほど遠い蘭子が子孫を残す可能性は低い。

 いずれにせよ、私が彼女が主役の話を書く可能性は低い。私自身(並びに、私の意志を継いでくれるかもしれない人)がその気になれば、彼女が主人公の話を書けるだろうが、彼女は『Avaloncity Stories』の登場人物としては基本的にあくまでも脇役である。

②『Babelcity Explode』の巨大都市〈バベルシティ〉の地下エリアの〈リンボ・タウン〉の住人。表向きはカフェバーで実は便利屋である〈ステイゴールド〉で、岸和田小夜子と一緒に雑務の仕事をしている。彼女こそが〈ステイゴールド〉の頭脳であり、一見だらしないグータラ女である小夜子と共に、「仕事人」立花エレクトラと北条シグニィを支える。『Babelcity Explode』はアヴァロンとは別の植民惑星ディルムンが舞台なので、『Avaloncity Stories』としては「外伝」「番外編」になる。

 

 3月11日生まれ。身長162cm。好物は豚骨ラーメン、チョコミントアイス、えびせんべい、豚の生姜焼き、パクチーを効かせた海鮮塩焼きそば。趣味は絵画と読書とネットサーフィン。『Babelcity Explode』では時々、ダークウェブで犯罪者集団にハッキングという形でお仕置きをしている。〈ステイゴールド〉における知恵袋。

 彼女ら〈ステイゴールド〉の面々は地下エリア〈リンボ・タウン〉で生まれ育った。それゆえに、地上の住人たちと接点を持つ機会は少なかった。彼女たちは時々仕事のために地上エリアに出るが、そのために色々と工夫をしている。蘭子のハッキング技術もそのために必要不可欠な知恵なのだ。エレクトラ、シグニィ、小夜子、蘭子は、単に地上の「上級女性」たちに対して恨みを抱いているのではない。年齢や性別や人種などの「属性」を問わず、全ての人民たちの平和と自由と豊かさを求めて闘うのだ。

 彼女たち〈ステイゴールド〉の面々は「上級女性(アルファ)」でもなければ、明確に「下級女性(オメガ)」扱いされてもいない「一般女性(ベータ)」だが、母親の代から地下エリア〈リンボ・タウン〉で育ってきた。彼女たちは地上から地下に追放された女性たち(と一部のわずかな男性たち)を助けている。そんな彼女たちの支援者として、「下野」した一部の元「上級女性」たちがいる。地上の「上級女性」同士の抗争は、「一般女性」や「下級女性」たちを、さらには天然・人造問わず男性たちをも巻き込んで、バベルシティを揺るがす事態になるのだ。そこに現れた「救世主」として歓迎されたのが松永りりこと織田こずえである。

 蘭子ら〈ステイゴールド血盟軍〉並びに私立探偵最上ファルコ(実はりりことこずえの弟であり、果心居士と松永緋奈の息子である「変身探偵」)と自称「魔法少年」島津 小白 シャオパイ は、りりことこずえを後方支援する。バベルシティを牛耳る「巨悪」を倒すため、彼女たちは地下に追いやられた者たちを導く事になる。

 蘭子はバー〈ステイゴールド〉において、厨房で料理を作っている。接客はもっぱらエレクトラとシグニィがしており、その間、小夜子は2階の居住空間で色々と裏稼業での様々な作業などをしている。りりことこずえは、しばらくはこの〈ステイゴールド〉の世話になるのだ。

 

 人形はボークスのエクセレントA素体だが、ヘッド(同じくボークスの製品)の型番は覚えていない。髪はレース編み用の糸を植毛している。すっぴんではなく、ベージュ系のナチュラルメイクをしている設定(ただし、物語内においてはすっぴんでいる事が多い)。彼女の髪型もアフロヘアかもしれないが、サラン樹脂のドールヘアには出せない質感がある。

 分かりやすい美貌はなく、髪型はアフロヘアという個性的な容姿なので、これまた着せ替え人形としての汎用性は低い。しかし、「(髪型以外は)平凡な容姿の女性」という設定であればこそ、リアルクローズ系の人形服が似合うかもしれない。ただし、ボーイッシュな容姿ゆえ、分かりやすく「女らしい」格好は似合わないだろう。

 彼女はスカートは似合わなさそうだが、いわゆるボヘミアン系のファッションならば、ロングスカートのコーディネートが似合うかもしれない。意外なキャラクターに意外なコーディネートが似合うという事態は、案外少なからずあり得るだろう。


【亜蘭知子 - Relax】