Avaloncity Dolls

私、「信頼出来ない語り手」明智紫苑の自作小説とカスタマイズドール中心の我楽多ブログです。

No.11/f.8 ルシール・ララ・ランスロット(Lucille Lara Lancelot)

Lucille Lancelot

《No.11/f.8 ルシール・ララ・ランスロット(Lucille Lara Lancelot)》

『Avaloncity Stories』第二部のフォースティン・ゲイナーの幼なじみ。アスターティとも親しい。校内の軽音楽部でロックバンド〈アヴァロンシティ・ドールズ(Avaloncity Dolls)〉のリーダー(ヴォーカルとギター)として活動している。日系8世の強気なオテンバ。アヴァロン連邦暦331年生まれ(アスターティより一学年下)。

 実家はラーメン屋。後に〈アヴァロンシティ・ドールズ〉としてプロデビューするが、大震災で亡くなってしまう。フォースティンは一番の親友を亡くしたが、そんな彼女の一番の支えになったのが、劇団〈シャーウッド・フォレスト〉の主宰であり、フォースタス・チャオの友人であるスコット・ガルヴァーニだった。生前のルシールは、そんな彼を自分の親友の恋人にふさわしい、信頼に値する人物だと認めていた。

 ルシール自身には、一応は彼氏がいた時期があったようだが、特別恋愛を重視するタイプではない。彼女はいわゆる「恋愛体質」の同性を苦手としていた。さすがに、フォースティンやアスターティと会話する際には、その手の同性の悪口を言うのは避けていたが、『Fortune』にもあるように、ソーニア州知事プレスター・ジョン・ホリデイを嫌っていた。ホリデイ個人だけでなく、ホリデイのような政治家を支持する層を嫌っていたのもある。

 

 7月12日生まれ。身長160cm。好物は塩ラーメン、カニチャーハン、ストラパッツァーダ(ギリシャ料理の卵とトマトの炒め物)、練乳いちごパフェ。イニシャルが見事に「L.L.L.」なのは、案の定『ファイブスター物語』に元ネタがある。すなわち、イメージアルバムに収録されている楽曲の一つのタイトルだが、川村万梨阿さんのハイトーンボイスが「ファルセットではない」というのは驚きである。さすがは我が師匠の奥方様である。

 とりあえず、ヴォーカリストとしてのルシールは万梨阿さんには似ていない。しかし、現時点では「実在の歌手に例えるならこの人」というイメージはない。そもそも我がヒロイン、アスターティの歌声自体が現時点では実在の歌手に例えるのが難しい。宇多田ヒカルなのか、BONNIE PINKなのか、それともエヴァネッセンスのエイミー・リーなのか、さっぱり分からない。確実に言えるのは、アスターティの歌声は椎名林檎には似ていないし、倖田來未にも似ていない。

 アスターティの歌声は、クリアさと力強さと安定感を持っている。それだけが決まっている。

〈アヴァロンシティ・ドールズ〉はいわゆるパンクロックのバンドである。この時代においては、パンクロックも含めたロックミュージックは「伝統芸能」となっているが、この「地球人文化」の守り手として、各ジャンルのミュージシャンたちはある程度社会的地位を得ている。さらには、地球から伝わる「文化」全般が「地球遺産」として保護されている。

 

 人形はオビツ27cm女性用02ヘッドとノーマルボディ使用。赤毛は元々ヘッドに植毛されていたものである。この子は元々親友フォースティンと対になるキャラクターとして作ったのだが、当時はアスターティとの接点はなかった。その頃はあくまでも「オリジナルキャラクターを作る事」そのものが目的であり、彼女たちを小説に登場させるようになったのは、いわば後付けである。

 ただ、私は改めてこの子の容姿を見て気づいた。もしかすると、私は無意識のうちに『重戦機エルガイム』のファンネリア・アムとガウ・ハ・レッシィを足して2で割った容姿として、この子を作ってしまったのかもしれない。顔立ちは彼女たちよりも東アジア系寄りなんだけどね。だからこそ、『Avaloncity Stories』におけるこの子は「日本人の子孫」なのである。

 ちなみにアスターティ・フォーチュン並びに弟アスタロスの容姿は、北欧系白人のイメージとして作っている。まあ、実際の北欧系白人と比べると、やや童顔気味かもしれない。

 私は『ファウストの聖杯』並びにその姉妹編『Fortune』を書き直す際、改訂前に大震災で死亡した登場人物の何人かを救うように変更しようかと思ったが、あえて改訂前のままにした。その代わり、第三部に彼らの生まれ変わりかもしれない人物たちが登場するかもしれない。


【永野護/川村万梨阿 - EAL,EL,L】